Home » ソフトウェア » Windowsアプリケーション » News Maker for Windows 95 version 1.10

News Maker for Windows 95 version 1.10

Windowsアプリケーション

このアプリケーションは、Webアプリケーション化されています。

News Maker for Windows 95 version 1.10 取扱説明書

●News Makerとはなんぞや?
 『作文ゲーム』という遊びがあります。「だれが」「何を」「どうした」などの文章の要素を1つづつ別の紙に書き、それをばらばらに組み合わせておかしな文章を作って楽しむという遊びです。遠足のバスの中でやったことがあるという人もいるでしょう。
 これをパソコンを使って行うソフトがNews Makerです。


●データファイル
 News Makerで使うデータファイルはテキストファイルです。その形式を説明します。(枠は便宜上つけたもので、実際にはありません。)

┌───────┐
│              │
│;sample data  │←「;」で始まる行は、
│              │  コメント行として無視されます。
│              │←空行はコメント行と同様に無視されます。
│;タイトル     │
│サンプルデータ│←タイトル
│              │
│;流れデータ   │
│0,1,2,3,4,-2  │←流れデータ1行目
│1,2,3,4,-2    │←流れデータ2行目
│2,3,4,-1      │←流れデータ3行目
│              │
│;文章データ   │
│;block 0      │
│昨日          │┓
│今日          │┃←文章データブロック0
│明日          │┛
│/e            │
│              │
│;block 1      │
│公園で        │┓
│道端で        │┃←文章データブロック1
│家で          │┃
│駅前で        │┛
│/e            │
│              │
│;block 2      │
│僕は          │┓
│私は          │┃←文章データブロック2
│彼は          │┃
│彼女は        │┛
│/e            │
│              │
│;block 3      │
│走る          │┓
│歩く          │┃←文章データブロック3
│座る          │┛
│/e            │
│              │
│;block 4      │
│。            │←文章データブロック4
│/e            │ 要素が1つなので必ず
│              │ 「。」が選ばれる。
└───────┘

タイトル
 データのタイトル名です。ウィンドウのタイトルバーに表示されます。

流れデータ
 流れデータは作成させる文章の流れを記述するものです。文章データには「/e」または「/E」を区切りとして自動的に0から始まるブロック番号が付けられるのでそのブロック番号を指定します。

  (例)ブロック0→ブロック1→ブロック2→ブロック0→終わり
         0,1,2,0,-1

 流れデータの最後の行には終端に「-1」をつけます。次の行にも別の流れデータが続く場合には終端に「-2」をつけます。

  1つの流れデータを複数の行に分けて書くことはできません。
  流れデータにスペースを含むことはできません。
  流れデータは100行までです。流れデータ1行につき要素は100個までです。
  流れデータが複数あるときは、そのうちの1つが選択されて文章が生成されます。
  選択される流れデータは毎回異なります。

文章データ
 文章データは「/e」を区切りとして自動的に0から始まるブロック番号が付けられます。ブロックの数や、1つのブロックの中の要素の数は自由です。各ブロックの終端には「/e」または「/E」をつけてください。

  文章データの中に「/@」があると改行に変換されて出力されます。
  1つの文章の要素を複数の行に分けて書くことはできません。
  文章データは100ブロックまでです。文章データ1ブロックにつき要素は100個までです。
  1つの文章データは250文字までです。


●起動の仕方
 一般的なWindowsアプリケーションと同じ方法で起動できます。
 データファイル(拡張子.new)をnewswin.exeに関連付けしておくと、データファイルのアイコンをダブルクリックするだけで起動し、そのデータファイルを読み込みます。
 また、データファイルのアイコンをNews Makerのアイコン(ウィンドウは不可)にドラッグしても起動し、そのデータファイルを読み込みます。


●コマンド解説
ファイル(F) | 開く(O)
 データファイルを読み込みます。
 ツールバーの一番左のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。
 Ctrlキーを押しながらOキーを押しても直接このメニューを呼び出すことができます。

ファイル(F) | 終了(X)
 プログラムを終了します。「保存」オプションを有効にしていた場合は自動的にファイルを閉じます。
 Ctrlキーを押しながらXキーを押しても直接このメニューを呼び出すことができます。

ニュース(N) | 表示(S)
 ニュースを表示します。
 ツールバーの左から2番目のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。
 Ctrlキーを押しながらSキーを押しても直接このメニューを呼び出すことができます。
 ファイル(F) | 開く(O) でデータファイルを読み込むまでこのコマンドは使えません。

ニュース(N) | 上へ(U)
 上へスクロールします。スクロールバーの上ボタンを押すのと同じです。
 ツールバーの左から3番目のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。
 Ctrlキーを押しながらUキーを押しても直接このメニューを呼び出すことができます。

ニュース(N) | 下へ(L)
 下へスクロールします。スクロールバーの下ボタンを押すのと同じです。
 ツールバーの左から4番目のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。
 Ctrlキーを押しながらLキーを押しても直接このメニューを呼び出すことができます。 

オプション(O) | 保存(A)
 表示されるニュースをテキストファイル形式で保存します。
 すでにニュースが表示されているときはそのニュースも保存されます。
 もう一度このコマンドを選択すると保存するのをやめます。
 ツールバーの右から4番目のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。
 Ctrlキーを押しながらAキーを押しても直接このメニューを呼び出すことができます。

オプション(O) | フォント(F)
 ニュースの表示に使用するフォントを指定します。指定したフォントの種類と大きさの組み合わせによってはまれに文字が欠けるときがあります。また、イタリック体を指定したときにも同じ現象が起こることがあります。
 ツールバーの右から3番目のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。
 Ctrlキーを押しながらFキーを押しても直接このメニューを呼び出すことができます。
 設定はnewswin.iniファイルに記録されます。

ヘルプ(H) | 目次(C)
 このファイルを表示します。
 ツールバーの右から2番目のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。

ヘルプ(H) | バージョン情報(A)
 このソフトウエアのバージョン情報を表示します。
 ツールバーの一番右のボタンを押すと直接このメニューを呼び出すことができます。


●使ってみましょう

 ここでは具体的な使い方を説明します。

データファイルを読み込んでニュースを表示させる
 1.まずツールバーの1番左のボタンを押します。
 2.データファイルを選択します。(例えば、newswin.new)
 3.ツールバーの左から2番目のボタンを押します。
    ツールバーの左から2番目のボタンを1回押すと1つのニュースが表示されます。
 4.ニュースがウインドウ内に表示しきれていない場合はツールバーの左から3、4番目のボタンを押して上下にスクロールさせてください。

表示されるニュースを保存する
 1.ツールバーの右から4番目のボタンを押す。
 2.保存するファイル名を入力する。(例えば、newswin.txt)
     データファイルを開いている場合は、直前に開いたファイルの拡張子が.txtになったものがファイル名入力欄に表示されています。
 3.もう一度ツールバーの右から3番目のボタンを押すと保存をやめます。

ニュースの表示に使うフォントを指定する
1.ツールバーの右から3番目のボタンを押す。
2.フォント名・大きさを選択して「OK」ボタンを押す。

バージョン情報を表示させる
 1.ツールバーの一番右のボタンを押す。

●バグかな?!と思ったら
 News Makerが表示するエラーメッセージと考えられる原因を説明します。

 『ファイルが見つかりません』
     ファイル名が間違っている。

 『ファイルのオープンに失敗しました』
     ログファイルが作成できなかった。
     ディスクが壊れている。
     ディスクの容量が足りない。

 『流れデータの中に数字、「-」、「,」以外の文字があります』
     流れデータにスペースなどの、数字、「-」、「,」以外の文字が含まれている。
     流れデータが「-1」で終わっていない。
     流れデータがない。
     タイトルデータが抜けている。

 『ファイルエラーが発生しました』
     (1) データファイルを読み込んでいるとき
         文章データが「/e」または「/E」で終わっていない。
         ディスクが壊れている。
     (2) データファイルを読み終わった後
         ディスクが壊れている。
           ディスクの容量が足りない。

 『流れデータ1行に要素は100個までです』
     流れデータ1行の要素の数が100個を超えている。

 『流れデータは100行までです』
     流れデータが100行を超えている。
     流れデータが「-1」で終わっていない。

 『文章データは100ブロックまでです』
     文章データが100ブロックを超えている。

 『文章データは1ブロック100行までです』
     文章データ1ブロックの要素が100個を超えている。

 『メモリが足りません』
     メモリが足りない。
     文章データを減らしてください。

 『定義されていないブロックαが、流れデータ第β行目の第γ個目で指定されました』
     存在しない文章データのブロック番号が、流れデータの中で指定されている。
     例えばブロック数が5なら、存在するブロック番号は4までですから、流れデータの中に5とか6とかがあるとこのエラーが出ます。


●このソフトウエアについて
 このソフトウエアはフリーソフトウエアとします。自由に複写・配布してかまいません。ただし、プログラム本体(NEWSWIN.EXE)とヘルプファイル(NEWSWIN.HLP)とこのドキュメントファイル(NEWSWIN.DOC)を一緒に配布しなければいけません。

 このソフトを改変したものを配布してはいけません。

 このソフトウエアを雑誌・書籍等に収録するときは、作者の許可を得なければいけません。ここでいう「収録」とは誌面への掲載と付録ディスク等への収録の両方をさします。

 このソフトウエアを使用して生じた、いかなる損害にも作者はその責任を負いません。

 その他、詳細は電子メールで作者にお問い合わせください。
    電子メールID : VFC02053@nifty.ne.jp


●最後に
 この手のゲームは、カードゲームとしても、コンピュータソフトとしても比較的古典的なものです。News Makerもプログラムはオリジナルですが、アイディアは8ビットパソコンの時代に公開されていたソフトを参考にしています。

 もともとMS-DOS用に開発したプログラムでしたが、Windowsに移植したことで操作性が大幅に向上しました。これで、より多くの方にNews Makerを手軽に楽しんでいただけることと思います。当然ながらDOS版のデータファイルはすべて使用できます。もう面倒なコマンドをいちいち打ち込まなくてもマウスだけでNews Makerを楽しめるのです。これはすばらしいことです。

 いつか、全国的なNews Makerコンテストが開催されることを期待しつつ、作者の挨拶を終わります。

- ver1.01追加 -
 データファイルを作って公開するのが僕だけではあまりにさびいしいので、どんな小規模な作品でもかまいませんから、ぜひ公開してください。お願いします。
 アップロード先は以下のとおりです。
  NIFTY-Serve FGALAM 18番ライブラリ、FWING 5番ライブラリ

- ver1.10追加 -
 おかげさまで、このNews Makerも雑誌などで紹介していただけるようになりました。が、データファイルの公開は全然増えていません。というわけでNews Makerを誌面・付録ディスク等に収録される出版社のみなさん! ぜひデータを作成してくれませんか? 作者からのささやかなお願いでした。(収録の条件ではありません。単なるお願いです。)

 1997年10月18日 皆木 慎吾(みなぎ しんご)

 News Maker for Windows 95 version 1.10
 Copyright (C) 1995-1997 皆木 慎吾(Shingo Minagi)
 All rights reserved