Home » コンピュータ » MSX » MSXネタ » MSX VIEWer開発裏話(07)

MSX VIEWer開発裏話(07)

連載目次

記述内容はすべて当時のものです。

文字化けも解決し、喜んでいたところ、新たな問題が発生しました。

「半角の小さな「ュ」が表示できない」

という指摘がβ版のテストをしてくださっていた方から寄せられたのです。

私の開発環境では再現しなかったので原因がわからなかったのですが、その後、Windows2000やXPなど、いわゆるNT系のOSでのみ起こることが分かりました。私が、開発環境で(いまだに)使用しているWindows98では起こらないのです。

NT系のOSは内部の文字コードとしてUnicodeを使用していることは知っていたのでその辺を調べてみたところ、やはりUnicodeでは半角の小さな「ュ」にあたるコードが特殊な意味を持つらしく、表示できないということが分かりました。

この現象はMSX VIEWer以外でも、Windows付属のワードパッドでは起こり、Microsoft Wordでは起こりません。MSX VIEWerはWindowsに付いているリッチエディットコントロールを部品として使っているため、ワードパッドとほぼ同じ動作になるのだと思います。

いろいろ試してみたのですが、結局回避策が見つからなかったので、

「半角の小さな「ュ」を見つけたら他の(表示できる)コードに変換する」

というかなり反則っぽい手を使うことにしました。
これに合わせて、MSX VIEWerに同梱しているMSX風フォントにも空いているコードのところに「ュ」のパターンを入れることにしました。

とりあえず、この方法でバージョン1のリリースを目指すことにしました。

つづく。

(08/07/2004 10:32:52 PM)