(2005/10/08)
CEATEC = Combined Exhibition of Advanced Technologies(先進技術合同展示会)
2005年10月4日~8日
千葉・幕張メッセ にて
行ってきました
3連休の最初の土曜日ということで、同日が最終日の見本市CEATEC JAPAN 2005に行ってきた。
デジタルチューナー
AV Watchでも取り上げられていたマスプロ電工のデジタルチューナー「DT330」が実際に動作し、操作も自由に行える状態で展示されていた。
4:3の映像を16:9で放送したときに映像が画面に対して一回り小さく映る「額縁画面」を回避する「ズーム機能」があるのが(たぶん唯一の)ウリで、プレゼンテーションでもそこが強調されていた。
私は現在Panasonic製のチューナーを使っているのだが、それと比べて操作に対するレスポンスが早いように感じた。
また、実機に触れてみて分かったこととして
- 予約は番組表(EPG)からしか行えず、手作業での予約(Panasonic製チューナーで言う「プログラム予約」)がまったく行えない。
- ズーム機能は地上デジタル放送に対してのみ機能し、BSデジタル放送では使えない。
私はプログラム予約を使っているので、それがまったく行えないというのはつらい。EPGから予約できるのはいいが、プログラム予約も可能にしておいてほしかった。
また、現状BSデジタルでも額縁画面はかなり多いため、BSデジタルでズーム機能が使えないのも大変残念な仕様だ。
DT330は「近日発売」となっているため、このままの仕様で発売されると思われる。となると、次機種待ちかな。
注目のSED
東芝とキヤノンが開発を進める薄型ディスプレイ「SED」(Surface-conduction Electron-emitter Display)のブースには、会場全体でもっとも多くの来場者を集めるブースのひとつとなっていた。
SEDは微細なブラウン管を画素の数だけ並べたような構造のディスプレイで、高輝度・高コントラストなどブラウン管のよさを持ったまま薄型・低消費電力を実現する。また、画面の周辺部になるほどフォーカスが甘くなるブラウン管の宿命も解消されているという。
ITmediaの『麻倉怜士の「デジタル閻魔帳」』などでおなじみの麻倉怜士氏を迎え、SEDの画質の解説などが行われた。
隣のSEDシアターではSEDとプラズマディスプレイと液晶ディスプレイの比較が行われていた。液晶が比べて「黒が黒い」という印象だった。
ただ、いずれのSEDも画素が見えるほどの至近距離では見られなかったのが残念だった。
HD DVD vs Blu-ray Disc
SEDと並んで注目され、多くの来場者を集めていたのが、HD DVDとBlu-ray Discのブース。両ブースは目と鼻の先に設置され(CEATECではカテ
ゴリごとにブースが配置されているため)、それぞれの優位性をアピールしていた。
ただ、一般客としては両展示を見たところで、どちらが優れているかというのはよく分からなかった。結局VHS vs βのときと同様、技術的優位性がある方ではなく、売るのがうまい方が勝つのだろう。すべては実機が発売されてからである。
あるいは、HD DVDは頒布用、Blu-rayは録画用というように棲み分けが行われるのだろうか。
その他
2005年8月に破産したエヌエイチジェイが出展する予定だった場所はベンチが置かれ、休憩所になっていた
このCEATECは写真・ビデオの撮影にとても寛容で、撮影を禁止しているブースはほとんどなかった。ほぼ唯一の例外が先日経営破たんした平成電電のブースで、このブースは業務提携していたドリームテクノロジーズのブースの一部を使う形でブースを設けていたのだが、わざわざ撮影をさせないようにするために係員(ドリームテクノロジーズの名札を付けていた)を同ブースに張り付け、撮影されないようにしていた。
ちなみに、同ブースの様子はITmediaには掲載されている。おそらく、プレス関係者には撮影を認めているのだろう。同記事にはこのブースのことを指して「一カ所だけスペースがまるごと空白になっているエリアがある。」とあるが、上述のとおり、少なくとも2ヶ所はある。他にもNHJのブースのようになっている場所が何ヶ所かあり、同様の事情なのかもしれない。
幕張メッセのすぐ近くには千葉マリンスタジアムもあるため、夕方にはパ・リーグプレーオフの歓声も聞こえてきていた。
【リンク】CEATEC JAPANのウェブサイト CEATEC 2024(シーテック)Toward Society 5.0 出展募集 公式サイト CEATEC 2024(シーテック)Toward Society 5.0 出展募集 公式サイトです |
当日の様子