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中途半端? ちょうどいい? ベリンガーのオーディオインターフェース中位機 UMC22 U-PHORIA を今さらレビュー

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今回はベリンガーのUSBオーディオインターフェース「UMC22 U-PHORIA」を取り上げる。

Behringer(ベリンガー) ベリンガー 2入力2出力 USBオーディオインターフェース UMC22 U-PHORIA
Behringer(ベリンガー)
2入力2出力、USB2.0に対応したUSBオーディオインターフェース。内部処理は48bitの高解像度に対応

なぜ、UMC22を選んだか

UMC22は、格安オーディオインターフェースとして知られる下位機「UM2」と、名機の呼び声も高い上位機「UMC202HD」に挟まれる形になっており、影が薄くレビューも少ない。

特に、UMC202HDと比べたときに、機能の差の割に価格差が小さいため、UMC22はコストパフォーマンスが低い、UMC202HDを選んだ方がよい、という意見も多く見られる。

BEHRINGER U-PHORIA 2-Channel UMC202HD
Behringer(ベリンガー)
コンパクトな筐体にHI-Z入力に対応したコンボジャックなど2IN/2OUTの入出力を装備。最大24bit192kHzまで対応、MIDASデザインのファンタム対応マイクプリアンプを2基搭載し、音質面でも妥協がありません。直観的な操作方法で好評のDAWソフトウェア「Tracktion」をダウンロード入手できるので、これからパソコンで楽曲制作を始めたい方にオススメのモデルです。

そんな中で敢えてUMC22を選択した理由も述べていきたい。

利用用途は?

まず、筆者がオーディオインターフェースを使う目的は、「Web会議」「動画制作(ナレーション収録)」「PCの音を聴くこと」である。DTMやDAWはやらないし、ライブ配信もほぼやらない。ギターも弾かない。

そのため、オーディオインターフェースに求めるスペックとしては、マイク入力とイヤホン出力が1つあればよく、それならUM2でも十分である。

ベリンガー 2入力2出力 USBオーディオインターフェース ブラック 1-Channel UM2 U-PHORIA
Behringer(ベリンガー)
1系統のXLR/フォーンコンボ入力、1系統の標準フォーン楽器入力、2系統のRCAアナログ出力、1系統の標準フォーンヘッドホン出力を備えたコンパクトなUSBオーディオインターフェース

選んだ理由は?

ではなぜ、UM2で済ませなかったか。その理由は、筆者のデスク環境にある。

筆者は、オーディオインターフェースをモニター台の下に収納している。

モニター台の下に設置したUMC22

この場合、UM2のように、操作つまみ類が上面にあると操作がしづらいのである。

筆者は、これまでにM-AudioのM-Track SoloとヤマハのAG03を使ったことがある。

M-Audio USBオーディオインターフェース 音楽制作ソフト付 Mac Win 再生 ライブ配信 宅録 コンボジャック M-Track Solo
M-Audio (エムオーディオ)
Podcast、レコーディング、ストリーミングに最適なオーディオインターフェース – オーディオレゾリューション48 kHzでの高解像度レコーディングを実現する USBサウンドカード(Mac/PC)

いずれの製品も機能・性能には不満は無かったが、やはり操作系統が上面にあるため、使用時はモニター台から引っ張り出さなければならない。

その点、UMC22は、操作つまみ類がファンタム電源のスイッチを除いて本体前面に配置されているので、モニター台の下に置いたままで引っ張り出さずに操作でき、デスクスペースを有効に活用できる。

このような形状の製品の中では、UMC22が最も安価である。これが、筆者がUMC22を選択した理由である。

使ってみた感想

残念だった点

UMC22にミニプラグのダイナミックマイク(ELPAのUD-315)を接続し(※)、ゲインつまみは最大にして、ZoomやOBSで音声を確認してみたところ、AG03を使用した場合より音量が小さい。増幅の度合いがAG03より小さいようだ。

(※)UMC22への接続には変換プラグアダプターが必要となる。

まとめ

USBにせよ、SDカードにせよ、HDMIにせよ、3段階の真ん中は廃れがちであるが、筆者は今のところ、このUMC22を気に入って使っている。

先ほど述べた音量についても、AG03よりは小さいものの、Zoomの通話では問題ない音量で相手に聞こえていることが分かった。

また、OBSで収録したときの音量の小ささは、これからさらに試行錯誤を重ねていきたい。