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【復題】RT58iでIPv6接続オプションを使用する方法(前題・RT58iではIPv6接続オプションとIPoE接続によるIPv6インターネットの利用は不可能)

【本記事について】
2019年9月30日に、題名を「RT58iではIPv6接続オプションとIPoE接続によるIPv6インターネットの利用は不可能」と変更し、それまでの内容を撤回していましたが、調査の結果、2018年7月に、回線を追加で敷設した際に、追加した回線に「IPv6接続オプション」が適用されていなかったことがIPv6による接続ができない原因であることが分かりました。元の回線で再検証したところ、初出時の内容でIPv6接続できることが改めて確認されましたので、2019年9月30日付の改訂を取り消し、初出時の内容に戻します。(2020年7月7日)

当初(2018年4月11日)、本記事では「ヤマハネットワーク周辺機器 FAQ」をもとに「あなたの IPv6 接続性をテストしましょう。」や「ipv6 test」などでのテスト結果を根拠として設定手順を記載していましたが、2019年現在、RT58iではIPv6接続オプションを使用して、IPoE接続によるIPv6インターネット接続を行うことは不可能であることが確認されたため、本記事の内容は撤回いたします。(2019年9月30日)

なお、「こうすればできる」という記事は多いものの、「これではできない」という情報も有益であると思われるため、元の記事内容も削除はせずに残します。

【IPv6が使用できないことが確認された組み合わせ】

種別名称提供者
回線サービスフレッツ 光ネクスト マンションタイプ(プラン2)NTT東日本
回線オプションサービスフレッツ・v6オプション基本契約NTT東日本
プロバイダサービス@nifty光ライフ with フレッツ 東日本 光ネクスト(マンションプラン2)ニフティ(ノジマ)
プロバイダオプションサービスIPv6接続オプションニフティ(ノジマ)
VDSLモデムVH-100「4」E「S」NTT東日本
ルーターRT58i(バージョンRev.9.01.53)ヤマハ

この組み合わせでは、ルーター自体はフレッツ網にIPoE接続できているように見えますが、端末がIPv6でインターネットに接続することはできません

IPoEによる接続は多くの場合、ウェブブラウジングをはじめとするインターネット利用の高速化を目的として行われると思いますが、この目的の場合、「v6プラス」への対応を明示しているルーター等を利用されることをおすすめします。

【2020.6.28追記】
NTT東日本エリアの場合、元記事のコマンドを実行すると、「サービス情報サイト NGN IPv6」(http://flets-east.jp/)にだけは接続できるようになる。元記事にあるコマンドを実行しなくても、かんたん設定ページで、 [詳細設定と情報] > [IPv6の設定]で、「IPv6 プレフィックスの設定」に「RAを受信する」を指定することにより、下記のコマンドを実行したのと同じことになり、「サービス情報サイト NGN IPv6」に接続できるようになる。

ipv6 lan1 prefix ra-prefix@lan2::/64
ipv6 lan1 rtadv send 1
ipv6 lan2 rip send off
ipv6 lan2 rip receive off

【以下、撤回した記事の元の内容】
フレッツ対応の各プロバイダが提供する「IPv6接続オプション」(業者によっては、単に「IPv6オプション」)をヤマハの2006年のルーターRT58iで使用するための設定手順。

※本稿の対象は「v6プラス」ではない方の「IPv6接続オプション」です。

1.ブラウザで「RT58i かんたん設定ページ」にログインする

2.「詳細設定と情報」をクリックする。

3.「レポートの作成・コマンド実行・初期化」の「コマンドの実行」の行の「実行」をクリックする。

4.テキスト入力欄に次の文字列を入力する。

ipv6 prefix 1 ra-prefix@lan2::/64
ipv6 lan1 address ra-prefix@lan2::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 dhcp service client ir=on
dns server dhcp lan2

出典:http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/FLETS-HIKARI-NEXT/ipv6_ipoe.html

5.「設定の確定」をクリックする。

ルーターの再起動や再接続は不要である。
また、プロバイダの設定は従来の「PPPoEを用いる端末型ADSL接続(フレッツ・ADSL、Bフレッツ)」のままでよく、「IPv6/IPv4同時接続 (プラグ・アンド・プレイ機能) を行うADSL接続」で作り直す必要はない。