ブルーレイディスクレコーダーで録画したディスクに作成されるプレイリストファイルの内容を表形式で一覧表示できます。内容をクリップボードへコピーしたりCSVファイルに保存することもできます。
【2018.9.24】ブラウザだけで利用できる「rpls Viewer for Web」をリリースしました。
表示例
改定履歴
2014/06/28 1.11版
- GRの『ゝ』『ゞ』『ー』『。』『「』『」』『、』『・』が正しくデコードされない不具合を修正
2013/12/30 1.10版
- セルを選択していない(編集している)場合でも選択テキストをクリップボードにコピーできるように変更。
- 「ヘッダ付きで出力」オプションを追加
- コンテキストメニューを追加
- CSV保存時に読み込み直後の内容ではなく、画面の表示内容を保存するように変更
- 対応文字を追加、文字符号処理を修正
- ARIB外字の「[」「]」が「(」「)」になっていた不具合を修正
2013/12/7 1.00版 rpls Viewer Flash版の1.03版をベースにWindows版を開発。
rpls Viewer Flash版はこちら
機能
BDAVフォーマットで記録したディスクには録画日時や内容を記録するrpls(real play list)ファイルが作成されます。rpls Viewerではこのrplsファイルを読み込み、記録されている情報を表形式で表示します。
システム要件
OS | Windows XP/Vista/7 ※Windows 8での動作検証はまだ行っていません。 |
---|---|
.NET Framework | .NET Framework 3.5 Client Profile または .NET Framework 3.5 |
インストールの仕方
あらかじめ、.NET Framework 3.5 Client Profileまたは.NET Framework 3.5をインストールしておきます。
Windows7の場合ははじめからインストールされていますので、コントロールパネルの「Windowsの機能の有効化または無効化」で「.NET Framework 3.5.1」にチェックを入れてOKボタンをクリックしてください。(Windows7/Windows7 SP1の場合)
つづいて、rpls Viewerをダウンロードします。
なお、ベクターのサイトからダウンロードできない場合はこちらからダウンロードしてください。
rpls Viewer Windows版
ダウンロードしたZIP書庫ファイルを任意の場所に展開し、展開されたsetup.exeを実行します。
インストール終了後、展開したフォルダは削除してかまいません。
使い方
メニューから「ファイル(F)」「開く(O)」をクリックするかツールバーの開くボタンをクリックします。フォルダを選択するダイアログボックスが開くので、BDAVディスクのドライブ、BDAVフォルダ、PLAYLISTフォルダのいずれかを選択します。
読み込みが終了すると、「No.」列の昇順でソートされた状態で各ファイルの以下の内容が表示されます。
- No. … 番号。rplsファイルの名前。
- 録画日時 … 年/月/日 時:分:秒 形式
- 録画時間 … 時:分:秒
- Ch. … チャンネル番号。
- 放送局 … 放送局名。機種によっては記録されないものもあります。
- 名称 … 番組名など。
- 詳細 … 番組内容など。
- 詳細2 … 番組内容など。ソニー製レコーダーでのみ記録されます。
- メーカー … メーカーID。
- 機種 … 機種コード。
各列のヘッダーをクリックするとその列でソートすることができます。クリックするたびに昇順と降順を切り替えることができます。
メニューとツールバーの各機能は以下のとおりです。
メニュー | ツールバー | 機能説明 |
---|---|---|
新規作成 | 新規作成 | 表示内容をクリアします。 |
開く | 開く | フォルダを参照するダイアログを開きます。 フォルダを選択するとrplsファイルを読み込み内容を画面に表示します。 以下のいずれかのフォルダを指定してください。
\BDAVフォルダ(上記2.)かその上のフォルダ(同3.)を指定した場合、\BDAV\info.bdavも検索します。info.bdavファイルを読み込めた場合はディスク名をツールバーの下に表示します。 |
上書き保存 | 上書き保存 | 名前を付けて保存で保存ファイル名を指定しているときは、そのファイルに表示内容を上書き保存します。保存ファイル名を指定していないときは、名前を付けて保存と同じ動作をします。 |
名前を付けて保存 | - | 表示内容を保存するファイルを指定するダイアログを開きます。指定したファイルに画面の表示内容をCSV形式(カンマ区切り、ダブルコーテーション囲み)で保存します。 |
終了 | - | rpls Viewerを終了します。 |
コピー | コピー | 選択しているセルの内容をクリップボードにコピーします。 |
ヘッダ付きで出力 | ヘッダ付きで出力 | CSVファイル出力時にヘッダ行を出力するかを切り替えます。 |
バージョン情報 | ヘルプ | バージョン情報ダイアログを表示します。 |
ファイルまたはフォルダをrpls Viewerのウィンドウにドロップすると、そのファイルまたはフォルダを「開く」で選択した場合と同じ動作をします。複数のファイルまたはフォルダをドロップした場合は1つ目のもののみ処理します。
起動時に起動パラメータの1つ目にファイルまたはフォルダを指定した場合、そのファイルまたはフォルダを「開く」で選択した場合と同じ動作をします。複数のファイルまたはフォルダを指定した場合は1つ目のもののみ処理します。
その他
日本語のエンコードについて
このプログラムは「名称」と「詳細」の処理は、(社)電波産業会の「ARIB STD-B24 デジタル放送における データ放送符号化方式と伝送方式」5.3版に準じています。
なお、JIS X 0208にない「追加記号」(90区~。いわゆる「ARIB外字」)については一部のものについてのみ以下のとおり変換して表示します。
\ | 点 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
90区 | 48 | 49 | 50 | |||||||
[HV] | [SD] | [P] | ||||||||
51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | |
[W] | [MV] | [手] | [字] | [双] | [デ] | [S] | [二] | [多] | [解] | |
61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | |
[SS] | [B] | [N] | [■] | [●] | [天] | [交] | [映] | [無] | [料] | |
71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | |
[鍵] | [前] | [後] | [再] | [新] | [初] | [終] | [生] | [販] | [声] | |
81 | 82 | 83 | 84 | |||||||
[吹] | [PPV] | (秘) | ほか |
\ | 点 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
94区 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ | Ⅷ | Ⅸ | Ⅹ | XI | XII | ⑰ | ⑱ | ⑲ | ⑳ | |
65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | |
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ | ⑬ | ⑭ | ⑮ | ⑯ |
94区1~10点はローマ数字の1から10、13~16点は丸数字の17から20、65~80点は丸数字の1から16。
また、名称や詳細に含まれる、MSZ(0x89、中型サイズ)とNSZ(0x8a、標準サイズ)の2つの制御文字は無視します。
開発メモ
【日本語の扱いについて】
本文でも触れているように「名称」(番組名)と「詳細」(番組内容)の日本語のデコードは、ARIB STD-B24に準じた処理を行っています。開発に当たってはいくつかのBDレコーダーやPC用のオーサリングソフトで作成したrplsファイルを使用しましたが、メーカーによって実装にばらつきがあり、どの機器・ソフトで作成されたファイルも正しく処理できるようにするのに苦労しました。
また、ARIB STD-B24はあくまでも放送局から受信機までの間の規定であり、BDAVにはBDAVの規定があるはずですが、rplsファイルのフォーマットについての文書しか入手できず、日本語の扱いに関する記述はなかったので、今回は「ARIB STD-B24に準じている」ものとして実装しました。
今回の開発を通じで分かったことをまとめると、
- おおむねISO/IEC 2022(あるいは、ISO-2022-JP)に準じているが以下の点で異なっている。
- G0にJIS互換漢字1面、G1に英数、G2にひらがな、G3にカタカナを指示し、GLにG0、GRにG2を呼び出した状態で始まる。(ISO-2022-JPでは英数を指示かつ呼び出した状態で始まる)
- JIS X 0208が指示かつ呼び出された状態でもスペース(0x20)が現れる。(ISO-2022-JPではJIS X 0208が指示かつ呼び出されているときはスペースは使わないことになっている)
- JIS X 0208が指示かつ呼び出された状態で改行しても英数に戻らない。(ISO-2022-JPではJIS X 0208が指示かつ呼び出されていても改行したら英数に戻ることになっている)
※GL、GRとかG0、G1、G2、G3とか指示、呼び出しというのはISO/IEC 2022の用語です。Wikipedia日本語版に詳しい説明があります。
- ひらがなやカタカナはメーカーによってJIS(上記の例でいえばG0。2バイト)で表現されている場合と、ひらがな(同G2。1バイト)やカタカナ(同G3。1バイト)で表現されている場合がある。
【不具合の報告について】
開発にあたって、パナソニック、シャープ、東芝、ソニーの各社のブルーレイディスクレコーダーで作成したファイルを使用しました。
rplsファイルを読み込んだとき、内容が表示されなかったり、表示がおかしくなるなどの現象が発生した場合は、バージョン情報ダイアログに表示されているメールアドレスまでお知らせください。
以上。