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[レビュー]ギャオプラスが更新されていた件

(2007.2.10)

USENのPC向け映像配信サービス「GyaO」をPCを使わずに家庭用テレビで視聴するためのセットトップボックス(STB)「ギャオプラス」を久しぶりに起動してみたらソフトウェアが更新されていたので、そのレポート。

いつのまにかHDMI出力可能に

こちらこちらの記事で紹介した「ギャオプラス」は登場から5年がたち、その間に製品の位置づけも変わってしまった(テレビで無料のGyaOを視聴する端末→有料のギャオネクスト用STB)ため、起動したとしても、起動時の接続先のページが見つからないなどのエラーになってもう使えないものと思って起動してみた。しかし、起動するといきなりファームウェアのアップデートが行われ、トップページのデザインも一新された。

もともとGyaOを視聴するための端末だったギャオプラスは「ギャオネクスト」サービス開始時のファームウェアアップデートで、GyaOがメニューの1つに格下げされてしまったが、今回のアップデートではトップページのメニューからもなくなり、純粋に有料サービスを利用するためのSTBに性格を変えたようだ。PC版のGyaO(Yahooのサービスになっている)にはまだ無料の動画(シリーズ作品の第1話など)があるのに、ギャオプラスではそれらも視聴できないようだ。

また、前回のアップデートではウェブブラウザのOperaが搭載されインターネットの閲覧が可能になっていたが、それも無くなったようである。

今回のアップデートの一番大きな変化としてはHDMI出力の実装だろう。これまで、HDMI端子は当初のD端子同様、端子はあるが信号は出ない、という中途半端な仕様だったが、今回のアップデートでやっと信号が出力されるようになった。しかし、D端子と同様、480i/pまでの出力であり、新しくなった設定画面では出力フォーマットとして720pと1080iの選択肢もあるが、これらを選択しても480i/pでの出力になるというのは、D端子のときと同じである。結局、この製品にはHD映像を処理するだけの能力がないのだろう。