ゲームセンターの景品として獲得したものを取り上げるシリーズも今回で4回目。今回はスマートウォッチらしきものを獲得したので、どの程度使えるのか試してみた。
概要
今回獲得したスマートウォッチは、HACの「コローレ」というもので、景品専用商品ではなく、市販もされている。
市販品は化粧箱に入っているようだが、ゲームセンターでは、本体にスタンドを付けて取扱説明書を挟んだ状態で機械に入っていた。筆者が獲るのにかかった費用は1,100円だったので、市販品を買うより若干安く済んだようだ。
表面の保護フィルムをはがすと画面と「マルチボタン」(画面下中央の小さな丸)が現れる。
外観はApple Watchによく似ている。Apple Watch(初代、38mm)と比べると、本製品の方がひとまわり大きい。Apple Watchと違って、竜頭などは付いておらず、マルチボタンのみで全ての操作を行う。
背面をみると、中央にセンサーのようなものがあり、その周りを取り囲むように文字が書かれている、ここもApple Watchに似せているようだ。
また、バンドは樹脂製のものが付いている。
充電して電源を入れる
取扱説明書によると、このマルチボタンを長押しすると電源が入るとのことだったので、長押ししてみたのだが電源が入らない。どうやらバッテリーが充電されていないようだ。
そこで、バンドを本体から引き抜いてUSB端子を出すのだが、このバンドを引き抜くのがとても固くて大変だった。USB端子が付いていない方のバンドも引き抜くことができるようになっているが、交換用のバンドなどがあるのかは不明だ。
充電器に接続すると、画面が点灯し「FitPro」と表示された。このFitProというのは、本製品を使うためにスマートフォンにインストールするアプリの名前でもある。起動が確認できたので、そのまましばらく充電した。
使ってみた
充電後、マルチボタンを押す(触れる)と、時刻が表示された。ただし、まだスマートフォンと連携していないため、時刻は合っていない。本製品は、スマートフォンと連携しないと、単独では時刻を設定することもできない。
マルチボタンを短く押すと、時刻→活動量計→心拍数計→Sports→Message→Music→Moreとモードが切り替わり、長押しすると決定する。
スマートフォンと連携しなくても使えそうな機能として、心拍数計を試してみた。心拍数を測る場合は、本体が手のひら側に来るように装着する必要がある。
マルチボタンで心拍数計に切り替えて、同ボタンを長押しすると測定が始まる。画面が点滅するので、20秒ほど待つと結果が表示された。この機能では、心拍数と血圧、経皮的動脈血酸素飽和度が測定できる。医療機器ではないため、値はあくまでも目安にとどまるが、心拍数計、血圧計に加えてパルスオキシメーターの機能まで使えるのは便利だ。
スマートフォンとの連携
本製品の全機能を使うためにはスマートフォンとの連携が必須となる。スマートフォンには「FitPro」というアプリをインストールする必要がある。
iPhoneにインストールして起動したところ、ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続、Bluetoothの使用、位置情報の使用、などを求めてくるため、これらを許可する。
すると、続いてログイン画面が出てくるが、これはスキップして、「設定」→「より多くの機能を体験するためにデバイスをバイ…」をタップすると、本製品とのペアリングが行われる。本製品には、ペアリングボタンさえないので、常時ペアリング可能な状態になっているのだと思われる。
ここまでの作業を終えると、スマートフォンと同期されて、正しい時刻が表示されるようになる。
通知は日本語に難あり
さて、スマートウォッチの主要な用途といえば、スマートフォンに来た通知を受け取ることだが、本製品では通知の設定もFitProアプリで行う。
本製品では、どんな通知でも受け取れるわけではなく、以下のものに限られる。
- 電話着信
- SMS
- Line
- Skype
- KakaoTalk
ここでは、LINEの通知をオンにしてみた。
スマートフォンにLINEが着信すると、数秒後に本製品が振動して通知内容が表示される。LINEの場合、
相手の名前 : メッセージ
という形式で表示される。しかし、日本語に対応していないらしく、仮名が表示されない。
例えば「お母さん」ユーザーから「今日は春分の日!」というメッセージを受信すると、画面には、
母:今日春分日!
と漢字と記号だけが表示された。試してみたところでは、漢字でも表示されない文字もあるようだ。
さいごに
今回獲得した製品は、確かにスマートウォッチだった。性能面ではApple Watchなどの代わりになるものではないが、日本語への対応が改善されれば実用度が増すのではないだろうか。
動画
今回の記事の内容を動画にしましたのでご覧ください。