ゲームセンターの景品として獲得したものを取り上げるシリーズ。今回は約2年ぶりにスマートウォッチを再び手に入れた。果たしてこの2年でどのくらい進化したのか?
前回の記事から約2年。2025年1月の今も、ゲームセンター各店には、ワイヤレスイヤホンとともに、定番景品としてスマートウォッチが置かれている。
それで、改めてそれらの景品を手にし、どのくらい進化したのか確認してみた。
今回の商品
今回手にしたのは、「Smart Watch Log 9」というもの。店によっては、その後継と思われる「Log 10」を置いているところもあるが、今回取り上げるのは「Log 9」だ。発売元は、本シリーズではおなじみのエール株式会社。
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今回は箱に入った状態で手に入れた。箱を開けると、本体、バンド、日本語の説明書が入っていた。
本体の形状は、前回のコローレとほぼ同じ。バンドが着脱式になっていて、根本がUSB端子になっているところも同じだ。
本体下中央の○印のところだけがタッチに反応するようになっているのもそうだし、起動後に表示される画面も同じものだった。
日本語対応が進んでいる
しかし、よく見るとコローレではすべて英語表記だったものが、日本語になっている。一例を挙げると、
- Sports → 運動
- Message → メッセージ
- Music → 音楽
- More → その他
一部の機能が削減されている
日本語への対応が進んだ一方で、機能が一部減っていた。なくなったのは、
- 心拍数測定
- More>Sleep(睡眠時間を表示)
- More>Weather(気温を表示)
コローレの「心拍数測定」では、心拍数・血圧・経皮的動脈血酸素飽和度が測定できることになっているが、説明書には、
本製品は医療機器ではありません。心拍数測定は簡易センサー式ですので、実際の数値と異なる場合があります。あくまで参考値としてご利用ください。
という断り書きがありユーザーからは、精度が低い、でたらめな値を表示しているだけでは?、というコメントも出ていた。
また、SleepとWeatherにしても、コローレの説明書には「あくまでも目安です。」と書かれており、Log 9では「だったら搭載しない方がいい」ということになったのではないだろうか。妥当な判断だと思う。
デザインや重量
あらためて、外観を見てみると、コローレは(筆者が手にした個体では)黒1色なのに対して、Log 9では黒とグレー(あるいは、シルバー)の2色になっていた。また、裏面(腕に触れる側)に日本の技適マークが刻印されている。また、若干Log 9の方が小さいように見える。
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重量は、格安デジタルスケールで測定したところ、Log 9が29gと、コローレの28gよりも1g重くなっていた。誤差の範囲かもしれないが。
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アプリも前回と同じ
Log 9もすべての機能を利用するためには、スマートフォンとの連携が必要で、スマートフォンにアプリをインストールし、Bluetoothでペアリングする必要がある。
スマートフォンにインストールするアプリも、前回と同じ「FitPro」である。筆者のスマートフォンにはコローレを使用した時にインストールしたものが残っていたので、そのまま使ってみた。
しかし、Log 9とペアリングしようとしてもアプリに「より多くの機能を体験するためにデバイスをバイ…」のボタンが出てこない。
このアプリは、一度スマートウォッチとペアリングすると、そのスマートウォッチと通信できない場合はペアリングの解除もできず、別のスマートウォッチとペアリングしなおす場合は、アプリを一度アンインストールしてから、再インストールする必要があるようだ。筆者はここでしばらくハマってしまった。
使用するスマートフォンアプリが同じである以上、できることはコローレもLog 9も同じ、ということになる。そのため、詳細は前回の記事にゆずるとして、コローレで「難あり」だった通知機能を再び試してみた。
すると、今度は仮名文字も表示された。この点でも日本語対応は進んでいるようだ。しかし、まだ不十分なようで、「伊藤さん」が「藤さん」と表示されるなど、表示できない文字は残っているようだ。
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まとめ
前回から約2年経っているわけだが、「あまり変わってない」とも言えるし、一方で「この2年間ゲームセンターの景品として存続している」とも言える。ワイヤレスイヤホンと同様に、「低価格なデジタルガジェットとして定着した」ということだろうか。
動画
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